SX-Aurora TSUBASAではじめるベクトルプログラミング(PDF)

スーパーコンピュータとは

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スーパーコンピュータ(スパコン)とは

スーパーコンピュータとは、なんでしょうか。

 

Wikipediaを見ると下記のように書かれています。

スーパーコンピュータ(英: supercomputer)は、科学技術計算を主要目的とする大規模コンピュータである[1]。日本国内での略称はスパコン。また、計算科学に必要となる数理からコンピュータシステム技術までの総合的な学問分野を高性能計算と呼ぶ[2]。スーパーコンピュータでは計算性能を最重要視し、最先端の技術が積極的に採用されて作られる。- Wikipedia

 

科学技術計算が主要目的

科学技術計算を主要目的ということは、例えばWebサーバが沢山おいてあるデータセンターはスーパーコンピュータではない、ということになりますね。

 

大規模コンピュータである

「大規模コンピュータ」と聞くと特殊な装置を思い浮かべるかも知れません。

 

ただし、誤解を恐れずに言えば、最近のスーパーコンピュータの中には、普通の一般的な汎用サーバを沢山並べただけのシステム(PCクラスタと呼ばれたりします)も含まれます。

 

こうなると、さきほど話に出てきた「Webサーバを並べただけのデータセンタと何が違うの?」という疑問が生じるかも知れません。

 

その感覚は正しいと思います。

 

言葉の問題だけでもある

 

「スーパコンピュータ」という言葉は、コンピュータそのものを指すだけのものではなく、用途を伴ってはじめて「スーパコンピュータ」となりうる、とも言えます。

 

分かりづらいのには、時代の変化とともに言葉のもつ意味が変わってきているという背景もあります。

 

スーパーコンピュータは、登場した当初は一部の研究機関でしか利用できない高額で大型の専用マシンのことを指していました。

これは非常にわかりやすいですよね。

「スーパーコンピュータ=これ!」と言えたわけです。

 

ところが、一般の汎用サーバを沢山並べて安価に専用マシン並みのシステムを作るPCクラスタという技術が登場し、すごいスピードで普及し、発展してきました。

その結果、最近ではこちらのほうが主流となってきています。

 

つまり、専用機と汎用機でハッキリと領域が分かれていたのが、最近ではその垣根がなくなり、汎用機が専用機の領域に範囲を広げて来たというわけですね。

 

 

スーパーコンピューター導入手続(スパコン調達)

ちなみに政府が発行している資料に「スーパーコンピューター導入手続」に関するものがあります。

そこでは50TFLOPS(平成26年改訂)という性能値が一つの基準となっています。

(参考)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chotatsu/

 

こちらの基準も時代に合わせて変わってきているようです。

平成12年 100GFLOPS
平成17年 1.5TFLOPS
平成26年50TFLOPS

 

なんだかこの基準制定の背景には当時の貿易摩擦の関係もあったみたいですね。

今となっては、時代にあっていない制度になっているのかもしれません。

⇒https://togetter.com/li/526615

 

スーパーコンピュータという言葉にこだわらないほうが良い

今や、パソコンの性能もかなりあがってきていて、パソコンがスパコン調達に引っかかるのかどうかが話題になる時代です。

 

一部の人を除いて、多くの人はもはやスーパーコンピュータという言葉にこだわる必要はないかと思います。

 

いまや、スーパーコンピュータの意味はどんどん広がってきていますので、自分が使っているシステムをスパコンだと思ってもいいし、スパコンと言えば大規模なセンターのものだと思ってもいいです。

 

大事なのは、「スパコンを使って何をしたか、何が出来るか」のほうだと思います。

 

スパコンを使って、どんどん生活が豊かになっていって欲しいですね。

 

最後に:スパコンにおけるよくある誤解

最後に、よくあるスーパーコンピュータの誤解についてです。

 

「スーパーコンピュータ=なんでも超はやい」

ではありません。

 

下手したらパソコンより遅いときもあります。

と、いうかそもそもソフトウェアが動かないと無価値にさえなりえます。

「二位じゃダメですか?」の国費数千億円のスパコンでも同じ話です。

 

何事もそうなのですが、適材適所というものがあるということですね。